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真・女神転生3ノクターン(4周目)を一度も死なずにクリアする……予定。  日記形式です (^O^)/

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妙な事をしてみた。
こうご期待っっっっ!


………とか。
そんな事を言うとたいがい更新が止まりますよね。
うん。
これは多分ほら、
世界的なジンクス?
みたいな??
決して人様を騙そうとか思ってる訳じゃないんでよ?
ただほら、
最近睡眠時間が長引いてるんですよね。
あ、まって!
話を聞いてよジョニー!!
ちゃうねんっすよ、
理由!
理由があるんっすよ?
ちょいね、
最近ね、精神的にも肉体的にも疲労度がやたら溜まる状況に突入してましてね?
この状況が1日2日で終わるんなら、3日目にゲームして遊べるんですけどね?
これが連日続くんっすよ。
たぶん来年まで。
てなわけでさ、
ゲームに手が出ないんですよね、なかなか。


なのでここは昨日仕事中に思いついた小話を一つ。




【ナミヘイじいさんの話】
ワシの名はナミヘイ。
ナミヘイ・イソベじゃ。
今年数えで九十になる。
子も、兄弟も無く。
独り、アパートで寝起きするわびしい毎日。
こんな独り身のワシだが、
過去には燃えるような恋をしたこともあるんじゃ。
いや、燃えてしまったからこそ、今があるのか…。
ワシが幼少の頃、
イソベ家の側には豪商の家があり、
そこにはフネさんと言う大変美しい女性が住んでおった。
ワシらは幼い頃、ともに育ち、二人で山に柿を採りに行ったり、それぞれの兄弟で集まって秘密基地を作ったりしたもんじゃよ。
ただのぉ。
誰しも経験があることじゃとは思うが、
思春期に入り、ワシらの関係は一変した。
男女の壁を意識し、ワシらはそれぞれに関わりを経ち、長い事顔も見ずに生活した。

ニ十代に入っても同じで、
ワシは彼女と何の接点も無いまま大工としての修行の日々を送っておった。
そんなおり、風の噂に彼女が男に二股をかけられて交際を破棄し、酷く落ち込んでいる。という話を耳にしたのじゃ。
当然、その頃には過去の知人程度の間柄。
ワシの胸には何の思いも無かった。
ただ、運命とは不思議なモノで、
その話を聞いた数日後、
仕事を終えて酒を飲み、当時住んでいた借家に戻る途中、薄暗い街灯の明りの下で彼女とすれ違った。
お互い、同時に気付いたのじゃろう。
うろんな目つきのフネさん。
その瞳にパッと明りが灯った時に、ワシも悟った。
「フーちゃんかよ?」
「やだ、ヘイ君?」
ワシは酔っていたのだろう、
昔の呼び名で軽々しく声をかけたにも関わらず、フネさんは明るく返してくれたわぃ。
「べっぴんじゃけん、初めは誰かわがらんかったわぃや」
「やだ、ヘイ君酔ってるでしょ?」
「アホォ、大工は昼から酒飲んでなんぼじゃぜ?
こんくらい酔いの内に入らんがや?
ん?
フーちゃんは飲めるんか?」
「ん~~~。
飲めるよ」
「ほー!
ほいたら飲もうや!
再開に乾杯じゃろ」
たしか、
ワシの記憶が正しければこんな流れで話が進んだのじゃ。
フネさんは笑いながらワシについてきた。
その頃のワシはテンで女性に縁がなくてのぉ、女性の扱いも知らぬまま、
恥ずかしい話、彼女を家に連れ込んだのよ。
ま、酔いに任せて女を家に連れ込むと書けば、しょうもない男と取られるのも仕方がないのじゃが、断言してワシにはイヤラシイ気持ちなぞ微塵もなかった。
ま…要はガキじゃったのじゃな。
豪商の娘さんを、こ汚い男の巣に連れ込んで昔話をしたわぃ。
フネさんは終始笑顔で、ちびりちびりと酒をすすってはクスクスと笑っておった。
なんじゃか、
幼き頃、二人で秘密基地に入って遊んでいるような、心地よい時間じゃったよ。
「変わらないね、ヘイ君は…」
「そぉか?」
ちょうど、酔いが引いた時だった。
沈黙とともに、以前聞いた噂話が頭によぎった。
「………男なんてさ」
「ん?」
「ふふっ…男なんて、ミンナどうしようもない生き物なんだって思ってた」
「あ~?
まぁのぉ?
男は馬鹿ばっかりじゃろ?
こないだホレ、さっき話したケイテっちゃんなんぞ大工の昼酒が過ぎて屋根から落ちよったけんの」
「ウソ?」
「ほんまじゃあ、
角材持ったまま落ちてな?
起き上がらんけんコリャア大事や言うて、棟梁も皆集まって駆け寄ったらゴーゴー言うて寝よるのよ。
ほんまあのアホ、皆そのまま放って帰ったけんの」
「うっそぉ?
バッカみたい!」
「じゃろ?
アホばっかりよ」
「フフフ。
でも、いいな。
そう言うの、憧れるよ。
あたしなんて綺麗にお化粧して、着飾って、お人形さんみたいに誰かに貰われるのを待つだけ。
…ちょっと、飽きちゃった」
そう言って、寂しそうに微笑む彼女に、ワシは何一つかける言葉が無かった。
気まずさを紛らわすため、酒に口をつけたワシに、フネさんが声をかけた。
「ね、
しばらく泊めてくれない?」
その言葉を受けて激しくむせた事だけは覚えている。
例え酔いの回った馬鹿なガキとは言え、ワシも男のはしくれ、
それの意味する所を悟って嬉しさ半分の戦々恐々。
首が千切れるほど振っては酔いに呑まれ、フラフラになりながら拒否したもんじが。
どうした話の流れか、
翌日にはフネさんがワシの朝食の準備をしていた。
これはとんでもない事になったと思いながらその翌日。
フネさんの母上が手土産持参でこのこ汚い…あ、いや。その時には手際よくフネさんの掃除が行き渡っていたので、こ狭いが妥当か。
まぁそんなワシのアパートに足を運ばれ、娘を十重、十重と言うより百重ほどにお願いしますよ?
と、
今思い出しても恐ろしい目でワシに頼み込んで帰られ、
その次には知人友人が冷やかしに。


当然、
夜の行事も、なんじゃ。
成そうと思えば出来た。
ゴホン。
いや、
これは決して自慢する訳ではないのだが、フネさんは毎夜覚悟をもってワシに接していた。これはまぁ、その。確かじゃ。
ワシも共に生活を営むうちに、
彼女を愛おしく感じておった。
…しかし、
その壁だけは壊すことが出来ぬまま、月日が流れ。
彼女は、ワシの下を去った。
決して、彼女に不備があったわけではない。
共に寝食を共にした彼女を愛していないなど、そんな馬鹿な話も無い。
彼女の御両親に遠慮など、二十歳そこらのガキにそこまでの知恵が有るはずもない。


では、
何が問題じゃったのか…。
話そう。
ワシが死ぬ前に。


彼女は、名をフネ。
フネ・トウマと言う。
そして彼女の家は豪商、一人娘。
…間違っても、家を絶やすわけにはいかない。
それが現実じゃった。
わかる者にはわかる話じゃ。
ほれ、
ワシが婿に入る。
するとどうなる?
ナミヘイ・イソベが、
ナミヘイ・トウマになる。
トウマ・ナミヘイ。
とウマナミへい。
と「馬並」へい。
…笑ってくれてもいいんじゃ。
しかし、ワシには生きるか死ぬか、まさに人生をかけた死活問題じゃった。
ワシは、
ワシには間違っても馬並を名乗る資格は無い。
最近の世間様ではポークピッツなどと言う言葉が流行っているらしいが、
…なんじゃ、甘いわ。
ワシのはな、
正直、エノキじゃ。
キノコのこの子元気の子。
あの、エノキじゃ。
元気な元気な、
それはもう元気なエノキじゃ。


すまんな、フネさん。
これが数十年明かすことの出来なかった真実。
イツの日かこの手紙が届く事を祈って。


ワシは、いつまでもアンタを愛しているよ。 
                                  ナミヘイ・イソベ。

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